写真技術は100年以上前から自分の見ている社会を画像にしようと大変な努力をしてきた。古くはダゲールの写真術から始まって、写真技法として確立するまでは銀メッキをした銅板を感光材として使ったために、日本では銀板写真と言われ、江戸から明治にかけて普及した。感度が大変遅かったので、撮影するのに30分から1時間かかった。そのため人物が動かないように、後ろに固定器具を使用した。その後ハロゲン化銀写真システムが銀板写真に代わって出現し、長足の進歩がなされ、白黒写真から始まって、カラー写真、映画用写真、印刷用フイルム、レントゲンフイル ム、赤外線フイルム、宇宙線用フイルム、など、ハロゲン化銀を使ったシステムが世界を風靡した。その間にシルバー・ダイ・ブリーチ、ポラロイド等のシステムも発表されたが、メジャーになることはなかった。